狂詩曲・2
オリビエ・ポプランは悪くない。 彼はアッテンボローの身辺警護を重んじていたので同じ部屋ならそれは可能。 女性提督が好奇心が大きくあまり防御能力がないくせにどこにでも首を突っ込むのも ポプランが一緒についていれば安心である。 アッテンボローは身長179センチの長身だったし多少のけんかには慣れているけれど 自分の身を守ることがそれほどうまい女ではなかった。 だからダスティ・アッテンボロー・ポプラン夫人は病人のふりをしないといけない 羽目になった。 「若いきれいな奥様だが病が重いとか。かわいそうに。ゆっくりこちらで静養して いくことですな。」 同室の老夫婦は善人を絵に描いたようなふたりでアッテンボローに何か食べたい ものはないか体のどこが苦しいのかなどたずねてくれる。 ・・・・・・こちらがいたわるべきなのだけれど。 29歳のアッテンボローはそう思う。 けれどポプランは調子がいいので老夫婦にも愛想がよい。 「いや、ご心配くださりまことにありがたく思います。妻は女性の割りに背が高いのですが この手首。みてやってください。・・・・・・あまりに細くなってしまって。」 これ見よがしにポプランはアッテンボローの白い細い腕を見せた。 気のいい老夫婦の奥方が「まあ、なんて細い手首なんでしょう。」・・・・・・と。 ・・・・・・アッテンボローの体は頑丈に見えるけれど実は胸とヒップにボリュームが あるだけであとはどちらかといえば華奢であった。 服の上からだけではまったくわからないけれど。 「結婚したときはまだ肉付きもよかったんですが、病になってからはひどくやせまして。 声も時々出ないようです。かわいそうに。母なる地球の大地に・・・・・・死ぬ前にどうしても 参りたいと申しまして・・・・・・妻に先立たれてしまったら・・・・・私は生きていく希望が ありません。」 といってからポプランは顔を背け肩を小刻みに震わせた。 ないているふりをしているらしい。 ・・・・・・笑ってるし。 無心で善良な年寄り二人をだましているポプランは悪いやつだとアッテンボローは 黙ってみている。 「困ったときはいって頂戴ね。まだお嬢さんとお呼びしてもよい奥さんだわね。 必ずあなたは健康になりますよ。何も心配をしなくてもいいのだから。ここは 母なる星地球ですよ。聖地巡礼に来たご利益は必ず現れます。」 優しい老婦人はエイダ・バーンビー夫人といい夫の老人はチャールズ・バーンビー といった。 地球教の信者ひとりひとりはよい人間もいる。 さっき広間でユリアンにライ麦パンを渡した老婦人も悪人ではなさそうだし なにかしらの悪だくみに加担しているという感はない。 アッテンボローもユリアン同様、末端の純粋な信者の心を利用して策略をしている 地球教幹部連中が怪しいと思うし・・・・・・個人と親密になるのは心苦しい限りで あると思った。 あの・・・・・・と成功したかは不明であったがアッテンボローはポプランの体に 寄りかかりながら「か細い声」を出してみた。いかにも 「夫がいないとわたくしはいきておれませんわ。」という風をよそおってみた。 実際の彼女は病気らしいものを幼児期に終えてからは、ほとんど寝込むことが なかった健康体であった。 「先ほど総大主教様をご拝謁しました。地球教に帰依しましたのも短くて知識が ないことでお恥ずかしい限りですが・・・・・・あのようにお姿を垣間見られたのは 幸運だったのでしょうか・・・・・・。」 アッテンボローはポプランと同意見であのご老人はよく燃えそうだと思っていた。 バーンビー夫妻は喜色満面で「気の毒な病気の美しき新入会の信者」である アッテンボローに慈悲深くほほえんだ。 「そうですよ。私ども夫婦も初めてご尊顔を拝謁しました。長生きはするものです。 ありがたい幸せですわ。あなたにも幸せが訪れましょう。病が治る兆しだと思いますよ。 ミセス・ポプラン。」 ミセス・バーンビーはいう。 私ども夫婦にもあなたくらいの娘がおりましたがとつがせてからは会えぬしだいで。 「だからあなたと話していると娘と話ができているみたいで。」 今度は本当に泣き出されてしまった。 ポプランのうそ泣きとは違う。 アッテンボローには祖父がいたけれど彼女の誕生を待たずしてなくなっている。 祖母もである。 けれどいたいけな老婦人が涙ぐんだとあれば仏心も出ないわけがない。 「ミセス・バーンビー。・・・・・・よろしければ私はこのような身ですがあなたの娘と思って 接してくださればうれしいです。・・・・・・病で何もお助けできはしませんけれど・・・・・・。」 やさしいお嬢さんねと老婦人は持っていたハンカチで涙を押さえた。 地球教本部に乗り込んだはよいけれど。 アッテンボローは思った。 確かに自分が無鉄砲だと知っている。危険なところでも飛び込んでいくような 癖を持ち合わせていることも。それをポプランが心配をしてくれるのもよくわかる。 しかし、地球教になにやら陰謀めいた蠢動があるのを感じつつあるのに自分は どうもここにいる間老夫婦のお相手を勤めねばならない・・・・・・。 いろいろと探査したいこともあったのだがそっちは若いユリアン・ミンツに任せるしか なさそうだと老婦人の相手をしつつ、仕方なく覚悟した。 「よかったな。よい方と同じ部屋にしていただいて。これも何かのお導きだろう。 ダスティ、あせらずゆっくり養生するんだよ。きっとこの教えでお前の病も癒えるだろう。」 などとわざとらしくいうポプランの尻をつねりたくなったけれど・・・・・・。 ええ、あなた。「私弱音をはかないようにしますわ。あなたを残して死ぬなんてでき ませんものね。」 こほこほと小さなせきを付け加えてアッテンボローは「病人のふり」をしてポプランに もたれかかり瞳を伏せた。 やれやれ。 ここにいる間は女優でいないといけないわけかと女性提督は小さなため息をついていた。 果たして自分は女優としてどれだけの才能があったかなと考えてみる。 まったく大根ではないけれど健康そのものの自分が果てして病人として今後 この本部を離れるまでこの目の前の善良なる老夫婦をだましおおせられるか。 「あなた。私不安だわ。」 など自分を抱きしめるポプランにつぶやいてみる。 もちろん何が不安かといえばうそがばれないかである。 「お前が心配をすることはないよ。体を休めることと体がよくなることだけ 考えなさい。ダーリン・ダスティ。必ずよいことの兆しだよ。」 ポプランに優しく頭をなでられてアッテンボローは彼に体を摺り寄せた。 そうだよ、奥さんとミスター・バーンビーは微笑んだ。 「そう。ご主人の言うとおりだ。何も不安に思うことはないよ。若い奥さん。」 ・・・・・こんな茶番劇からダスティ・アッテンボロー・ポプランの地球教本部滞在記 が始まった。 地球教本部建物の部屋には大体4人ずつ収容されるつくりになっている。 本部にもぐりこんだ6人のうちボリスとイワンの従兄弟同士は同じ部屋になった。 同じ姓だったからというわけではない。アッテンボローとポプランは同じ姓をもつ けれど最初の予定では同じ部屋わけではなかった。 ユリアンとマシュンゴは別々の部屋になった。 作為があるのかないのかはわからぬ。 地下の奥深くに区分けされた簡素な部屋に二段ベッドが二つ配置しているだけの部屋。 間じきりは粗末な布があるだけ。下の段にアッテンボロー、上の段はポプランが数日 過ごすことになる。食事は食堂があってセルフ・サービスで食事が取れるように なっている。 教団自体は質素に運営をされているようであるが喜捨物のことを考えると・・・・・・。 財政事情など知りたいものだとアッテンボローは思っていた。 いつでもポプランがそばにいてくれるのでアッテンボローには不安はなかったけれど 気になるものはエレベータやあちこちに配置されているカメラである。 これではユリアンも動くに動けまいとアッテンボローは思う。 あの青年は裁量もあるし勇気もある。そして分別と智慧がある。自分では手に入れられない 何かをユリアン・ミンツなら手に入れるかもしれない・・・・・・。 病人らしくしていると気持ちまで病人めいてくるのだろうか。 不思議なことがあるものでアッテンボローはポプランに病人にされたゆえなのか 地球教本部潜入4日して尾篭な話であるが下痢をした。 といってもかなりひどいものではなく心持、下のおなかが痛むという程度であった。 「・・・・・・食事にいこう。ダスティ。食べないと元気になれないよ。」 なかば本気でポプランは心配をし始めた。 老夫婦は耳が悪かったのでお互いの耳元でささやけば会話は秘密にできる。 小声でポプランは言った。「腹を下したって。・・・・・・やっぱりここは冷えるのかも しれない。悪いものは出し切ったほうがいいんだが・・・・・・脱水症状にならぬように 水分だけはとらないとな。大丈夫か。あまりひどいなら俺たち二人だけでも車の ところまで戻って野営してもいいのだが・・・・・・。」 大丈夫だよとアッテンボローはいうが。 「今までどこの戦地にいっても腹を下すなんてことなかったんだがな。今朝の食事は 遠慮する。・・・・・・ここでおとなしく横になってることにするよ。」 ポプランの耳元でささやくとアッテンボローは下の段のベッドに身を沈めた。 食べれないのは困ったなあ、かわいそうにとポプランは横になったアッテンボローの 頬をなでた。 「本当に病気にならなくてもいいのに。過剰な女優魂ってやつか。」 と小声でポプランは冗談を言ったもののアッテンボローが寝込んでしまうと その冗談すら寒々しく彼の心に響いた。 あんまりひどくなるようなら 「マリネスクたちと合流しような。俺はお前が一番心配だ。」 アッテンボローのかさついた唇にキスをしてポプランは不安そうに彼女の 顔を覗き込む。 赤めの彼の金髪をすくってアッテンボローは心配要らないよとほほえんだ。 「ちょっとここは冷えるのかもしれない。宇宙にいるのとわけが違うんだろうね。 そのうち慣れるよ。・・・・・・お前は食事をしておいで。私はここにいる以上 安全だから。」 ポプランにとってアッテンボローに何かあることが不幸なのである。 たとえそれが「はらくだし」であっても心配になる。 ボリス・コーネフが何か薬を持ってきていたと思うから。「あの男をみつけて 医薬品を分けてもらうことにしよう。それまでおとなしくここで寝ていられるか。 ダーリン・ダスティ。」 心配性だなあとアッテンボローは微笑んでポプランの頭をなでた。 「ちょっとばかり・・・・・・痛むだけだし。たいした痛みじゃない。大げさにならないでくれ。 でも今は寝てるほうがらくだから・・・・・・。」 ポプランは携帯してきたブドウ糖とアルカリ飲料水のパックをだしアッテンボローの 口に含ませた。 「お前の体はここの水が合わないのかもしれない。だれか宇宙食を持ってきて いるはずだからしばらくそれで様子を見よう。でも・・・・・・。」 あまりに様子がひどければすぐにここから出ようなとポプランはアッテンボローの唇に 唇を重ねた。 お願いだから。 「お願いだから具合がこれ以上悪くなるなら言えよ。お前の存在以上に大事な ものなど俺にはないんだぞ。」 いつもは才気あふれて頼りがいのある夫がアッテンボローがおなかを下しただけで こんな不安な顔をして。 アッテンボローは彼の頬をなでて「大丈夫。大丈夫だから。大仰だよ。お前って。」 そんな二人の仲むつまじい様子を見てミスター・バーンビーはおずおずと声をかけた。 「食堂の食事をここに運んであげよう。ご主人が食べるのを見ていればかわいい奥さんも おなかがすくかもしれない。・・・・・・お加減はいかがかな。ミセス・ポプラン。」 大丈夫ですわとアッテンボローはいう。 「あまりお気になさらないで。ミスター・バーンビー。・・・・・・この病気になってからは ときどき食が細りますの。」 前半部分はアッテンボローの本当の気持ちで後半部分はやや脚色を加えた台詞 であった。・・・・・・いたいけな病人として見合う言葉を選んだつもりである。 「医務室で薬をもらってはいかがですの。」ミセス・バーンビーがやさしく言った。 いや・・・・・・。 「妻の病気はどの医者に見せたところでどうにもならぬのです。ご心配をおかけして すみません。」とポプランは丁寧にここでの医師の施療を断った。 地球教の医者になど大事なアッテンボローを見せられるはずがない。 ところで「バーンビー夫妻はこれから礼拝をして食事のあとご奉仕をなさるのですか。」 ポプランはたずねた。 自発的奉仕と称して広間の清掃や食料倉庫の整理などをここでは信者がしていた。 ええと人のいい夫妻は微笑んでいった。 「まだまだこれでも動けますからね。ご奉仕をさせていただきます。ミスター・ポプランは 奥様について差し上げてくださいね。お二人のぶんまでわたしたち夫婦が力を尽くしますから。 かわいい奥さんが早くよくなりますよう礼拝でもお祈り申し上げますわ。」 きれいな白髪のミセス・バーンビーは言う。 「でもそれでは申し訳がありませんわ。私もご奉仕をしなければ。」 アッテンボローは体を起こしかけたが「だめだよ。ダスティ。今日はゆっくり横になりなさい。」 とポプランはやさしいけれど譲らない口調で制した。 そうですよとバーンビーは言う。 「若いお二人の苦悩の分までわれわれが祈りますからな。奥さん、無理はいけません。 横になっておいでなさい。」 では。 「あなた。礼拝にいってきてくださいな。私もいきたいけれど今朝は無理だわ。夜の 礼拝に出るようにしたいからあなただけでもいってきて。・・・・・・私のために。」 アッテンボローはポプランにやさしく言った。 ポプランの頭を抱き寄せて耳元で。 「いずれにせよ、地球教信者のふりをしているのだし礼拝には出ないとまずいよ。 それに船長やコーネフたちと接触できるのも礼拝くらいなんだからオリビエはいって きて。」 なにか変事が起こっているかもしれないだろとアッテンボローはかわいい声で ささやいた。「ね。お願い。あなた。」 ・・・・・・やれやれ。下痢をしていてもアッテンボローの好奇心はおさまらぬらしい。 ポプランはアッテンボローの耳元でいう。 「おとなしく寝てろよ。のどが渇いたらこの飲料水を飲んで。ブドウ糖を口に含むこと。 食べられなくてもこれなら脱水は起こさない。いいな。ダーリン・ダスティ。」 言い終えるとアッテンボローに接吻をして。 「バーンビーさん。私も妻のために礼拝に参ります。妻の病を治すために私は ここに参りましたから・・・・・・。」 まあ。本当にお若いのにみあげた信仰心をお持ちですばらしいですわと 老婦人は微笑んだ。ポプランはいえ、妻のためですからと殊勝に言うが ほかの仲間との接触のために礼拝に行くのである。 心配そうな顔をして出て行くポプランを見つめてアッテンボローはまた目を閉じた。 やはりこの地域の寒さで腹の調子を崩したのであろうか。 一人になってみて彼女は突き上げてくる胃の不快感を我慢しきれずに あいている袋に吐き出した。 下痢と嘔吐・・・・・・。 悪い風邪だろうかとアッテンボローはこっそりその汚物を処理した。 ポプランが自分が嘔吐したのを知れば即刻この地球教本部を出ると 言うに決まっている。 それではここにきた意味はない。 まだ何もつかめていないうちにここまできて出て行くのはあまりに口惜しい。 それに嘔吐してしまえばアッテンボローは少し楽になった気がして枕もとの アルカリ飲料水とブドウ糖のかけらを口にした。 今のところこの本部に来て大きな怪しいことはない。 朝と夕方に礼拝があってそのあとに食事をして勤労奉仕をする・・・・・・。 アッテンボローが聞きかじりで知っているほかの宗教団体とそのあたりは あまり変わらない。 けれど地球教には何かがあるとユリアンはいっている・・・・・・。 アッテンボローはある意味あの亜麻色の髪の青年の言葉を信用している。 戦後の難しい状況の中ヤン・ウェンリーが大事な被保護者をこんなところへ 旅立たせるなら。 何かがあるとアッテンボローは考える。 だからこそアッテンボローもダヤン・ハーンを出てここへきたのだ。 風邪ぐらいでこの機会を逃すなど女性提督の矜持が赦さない。 過保護な夫に病人にさせられたけれどこの組織の内奥をつかみたいと思った。 普通の教団とわずかに違うのはあちこちに備え付けられたカメラで この部屋にもカメラは備え付けられている。 その一点を見ても普通の集団とは思えないと彼女は考えた・・・・・・。 体が熱い気がして・・・・・・・うつらうつらとしてきたアッテンボローはまぶたを 落として朝からまた寝入ってしまった・・・・・・。 目が覚めるとポプランがじっとこちらを見つめていた。 「・・・・・・眠っちゃったみたい。」 ポプランは微笑んで彼女の額にキスをした。 整腸剤と栄養食、飲料水をポプランは船長から分けてもらったといい 「寝汗をかいてるな。着替えないと本当にひどい風邪を引く。抗生物質もあるから 安心しろ。どんどんねてあたたかくして汗をかいて・・・・・・そうすれば体が よくなる。大丈夫だ。」 この部屋には今二人しかいないけれどカメラがある以上不審なことはできない。 ベッドの仕切りの布に隠れてアッテンボローは衣服を着替えてポプランは背中を 乾いたタオルで拭いてやる。 ほかのみんなはどうしてるのかとアッテンボローはすっきりしない頭でポプランに 聞いた。新しい服をきこんで枕をあてがわれてアッテンボローは横になった。 「なかなか奥の院まで入り込めないから信頼を得る意味で勤労奉仕をしている。 ユリアンは本意だろうがほかの連中は浮世の付き合いで広間の掃き掃除なぞしていた。 この上なく不機嫌だったぜ。マシュンゴ以外はな。」 なるほどと二人のコーネフが仏頂面で雑巾やほうきを持っている姿を想像して 苦笑した。 私も早く体をよくして。 「その自発的奉仕とやらを始めたいな。でないと宝物は見つかりそうもないもんな。」 とアッテンボローが言うと「また好奇心を丸出しにして。」とポプランは彼女の いたずらな唇に優しくキスをした。 「おれは生き地獄だぜ。」 とポプランは言う。 「こんなにそばにいてキスしかできないなんて。あの忌々しいカメラさえなければなあ。」 こら。 「私は病人なんだけど?」 アッテンボローは微笑んだ。 「早く病気治してくれ。ダーリン・ダスティ。そして気のいい老夫婦がいない間あのカメラの 死角でイイコトシヨウ。」 ばか。 絶対こんなところじゃいやだからとアッテンボローはいい、ポプランは 確かにそうだよなあとため息をついた。 「ダヤン・ハーンでもたいがいムードはなかったけどここはそれを上回るからな。 イイコトするには抹香くさすぎる。でもお前がほしい。」 だから生き地獄なんだよとポプランがいうのでアッテンボローは彼の頭を抱きよせて 灰色な光景に似合わないほど甘い接吻けを落とした。 「お願いだ。ダスティ。俺を誘惑しないでくれ。理性をすんでのところでとめているんだぞ。」 とポプランは口をへの字にした。 アッテンボローは「早く理性を開放できる日が来るといいな。」とまた彼にキスをした。 この二人が禁欲的な生活から開放される日は、実はまだ遠い。 by りょう あけましておめでとうございます。 お正月といっても特に変わらぬ日常の私です。09年も誤字脱字の天国?に お付き合いしてくださるとうれしいです。09年には宇宙暦802年までたどり着けると 思うんですけれど・・・・・・。 |