蕩児たちの黄昏・1



朝0600時に女性提督は起きる。



朝に弱いわけではない。軍人生活もそこそこの彼女は規律正しい生活を送ることを心がけている。



彼女はのしかかっている夫の体を・・・・・・眠るときは腕枕なのに、なぜか朝には彼の体は彼女に

絡み付いているが、それを優しくどけてすぐに身支度をする。これから三人分の朝食を作る。

二人はきちんと朝の食事を取るけれどもう一人は食が細い。朝からたくさん食べれないからできるだけ

栄養価の高い食べやすいものを作る必要がある。

自家製のパンは夜のうちに作っておいた。少し寝かす時間があったほうが美味しいと彼女は

思っている。

スクランブルエッグ、濃い目のコーンスープ、プルーンをつけたヨーグルト・・・・・・ここまでが女性提督の

上官と共通するメニュー。本当はもっと上官には朝から食べれるようになってほしいのであるがひとまずは

これでいいかと思う。



さらに彼女の夫にはスモークサーモン、チキンサラダ、グレープフルーツジュース、ペンネグラタンがつく。

彼女の夫にはたんぱく質と炭水化物が必要なのだ。

紅茶を上官好みに入れる。朝だから多少濃い目に。

昔よく上官に食事を作ったことがあるのでたぶんそのコツは忘れていないと思われる。

ユリアンほどうまくはないと思われるがこの際我慢してもらおう。彼女は茶道楽ではない。



ここまですむと彼女は夫のオリビエ・ポプランをやさしく起こす。

少しゆすっても起きないならこういえばいい。



「オリビエが起きないから私が先輩に朝ごはんを持っていこうっと。しかたないよね。

先輩に襲われたらどうしよっかな。」

ダスティ・アッテンボロー・ポプラン夫人がこう呟くとポプランはがばっと起きる。

絶大な効力があるなと女性提督は思う。



「いかんいかん。ダスティ。俺が持っていく。朝っぱらから一人住まいの男の家にお前を行かせるわけ

にはいかない。」裸でがばっとベッドに上半身を起こして彼女の夫、オリビエ・ポプランは目を覚ます。

「おはよう。ダーリン・オリビエ。」とまだ何となくぼーっとしているポプランの頬にキスをする。



もともとポプランは朝帰りの達人であった。

女性の部屋から朝早く帰宅して自分の部屋で着替えて出勤など簡単に以前まではできていた

のであるが・・・・・・。

女性提督一人を「恋人」にした日から、すぐ同居に入り挙句結婚にいたってすっかり朝早く起きる必要が

なくなったのである。0800時の出勤までにアッテンボローが起こしてくれるから安心している。

ゆえに最近では朝寝をついばんでしまうのであった。朝寝というのは魅力的だからついまどろむ

少佐殿であった。

アッテンボローはすっかりシャツとボトムを身につけてネクタイも締めて。その上にエプロンをしている。

彼女が放置すると素っ裸で家中をうろうろとするポプランの後ろから追いかけて服を着せる。

オリビエ・ポプランは普段は素っ裸で家の中を徘徊する。これでは子供だなと女性提督は思うけれど

パンツまで彼女がはかせることも多い。少佐は女性の服を脱がすのは得意だが、自分が着るのは

不得意なのだろう。



彼女は世話を焼くのが割りと好きでポプランはアッテンボローに焼かれる世話がこの上なく

好きであった。



ようやく男も洗顔し終え歯も磨くと衣服を整えさせて彼女は微笑んで「じゃあ。あなた。お願いね。」と

ユリアンから借りているバスケットをポプランに手渡す。紅茶は魔法瓶に入れている。

斜めにすると食事が漏れてしまうから気をつけるんだよとまた彼女が彼の唇にキスをする。

今度はポプランも寝ぼけていないから抱き締めて熱いくちづけをと思うけれどバスケットを水平に保たねば

ならない使命がある。しかたなく唇を離して。



「いってくる。」

「帰ったら朝食にするから渡したらすぐに帰ってきてね。」アッテンボローはにっこりと夫が出て行く姿を

見送り今度はゆっくり二人のための珈琲を入れる。彼は濃い目の珈琲が好きなので朝深めの味にしておく。

女性提督は家事がだいすきであった。



はじめてポプランと過ごした夜の翌日の朝、帰っていく男をどうもアッテンボローはさみしそうな目で

見たらしい。彼女はそんな目で見たつもりは・・・・・・ないと思うけれど「やっぱり朝恋人が帰るのって

さみしいな」と正直心で思った。その夜も、その次の夜も来ると約束していたのに。

ポプランは一日目の朝に帰ろうとしたときの女性提督のさみしそうな笑顔が忘れられなくて、その日の

朝は部屋に帰ったが、数日分の着替えを持って夜に来た。

目を瞠るアッテンボローにポプランは



「おれ、今夜からここに住むから。」と断言した。

言われたアッテンボローは事情が飲み込めないで「え。」というと少し彼の顔を見て困った顔をしていった。

「・・・・・・好きにしなさい。」

男はさみしい顔を見るより、女性提督の困った顔のほうがまだハートにいたむものがない。

あんなさみしい見送りの笑顔は次に会うまで心を締め付ける。

荷物は第二寝室へ運ばれるけれどもとからポプランにはそれほど荷物はない。



その日以降、たまに彼の部屋で過ごしたり彼がむくれ珍しく夜中に一度帰った日以外はアッテンボローの

部屋はポプランの部屋でもあった。客室も第二寝室もあるけれどポプランはアッテンボローの隣で過ごす

のが好きだった。

彼女とて嫌いではないがもとは隣にひとがいると眠れない、眠りにくい性質であった。

けれど今では短い時間でも凝縮して寝て非常にめりはりのある生活を送っている。

腕枕もじつは苦手だったがポプランが腕枕で寝ろ寝ろとうるさく言うのでそのうちなれた。

彼女は好きな相手の言うことには大概慣れてしまい不平を持たないという「特技」を持っていた。



だから逡巡した結婚生活も二人だとなかなかどうしてうまく言っている。新婚の蜜月時代である。

もっとも現在フェザーンに向かっているユリアンに言わせれば「お二人が蜜月でなかった時期が

ありましたっけ」であるので、世の中馬が合う人間はいるものなのだろう。彼とは何か彼女は合う。

体の相性やこころのうごきかたや、何となく肌が合う。現在に至っては彼が夜勤だったりすると

少し心もとない気持ちになる。もともと末娘で甘やかされて育ったせいもあるので、ポプランのように

いると騒がしい人間はいないとさみしいのだ。



「ただいま。ダーリン・ダスティ。」とヤン・ウェンリーに朝食を運んでくれたポプランは帰ってくるなり

キッチンで食事の用意をしているアッテンボローに愛の抱擁と接吻を忘れない。

ここ数日はおとなしく夫は文句言わずに不在のユリアンの代わりにヤン家に食事を届けてくれるので

多少愛情表現が過剰になってもアッテンボローはよしよしと彼の背中を撫でる。



「ご苦労様。オリビエ。愛してる。」とリップサービスも忘れない。

よいことをしたのだから夫は誉めなければ。

・・・・・・愛しているのは事実だけれど。

「先輩はおきたかい。」とポプランを席に着かせて熱い珈琲をブラックでカップに注ぐ。

冷たいミルクも忘れないようにしないと。彼は空戦隊のエースパイロットなのだ。

通常の人間と食欲も違うし栄養価のあるものを食べさせても太らない。しっかり食べささなければ

女房の矜持が赦さない。



「起きるのをぐずった。」彼は子供のようにパンをほおばり次々と食卓の朝食を食べていく。

テーブルマナーとしてはよくないが食べっぷりはアッテンボローのお気に入りである。

だめな子ほどかわいいというやつであろう。



「ぐずったけど起こしてくれた。起こさないと後でもう一人が出番待ちしているからね。」

彼女も着席をして食事を始める。ポプランがヤンを起こしてまた二度寝をすればもう一人

重要人物がヤンをおこしにいくことになっているのだ。

「わが女性提督の応用を試した。効果あったし明日からはあれで行こうと思う。」とペンネグラタンを

口にして彼は機嫌よく言う。「朝飯をがっつり食うのはいいよな。いい嫁だぜ。ダスティ。」

亭主の胃袋をつかめとは里の母親の言葉である。彼女は幸いにして家事が好きだし自分も

美味しいものをきちんと食べたい人だからだんなのためだけでもない。朝食を食べると

頭の回転が違う。

「私の応用・・・・・・。」アッテンボローは首をかしげた。なんなんだよと尋ねる。



「フレデリカ・グリーンヒル大尉を今すぐ電話でここに呼びますよって言ったら飛び起きた。」

アッテンボローは笑った。

なるほど。

それではヤンも起きなければならないなと思い「お前、賢いね。さすがだ。」と今度はリップサービスでは

なく本当に夫を誉めた。彼女の亭主はなかなか小ざかしい。そしてCUTEである。

「よくできましたのキスして。」

「朝ごはん食べたらね。」



ユリアン・ミンツ少尉が旅立ったあとのイゼルローン要塞の朝はこのように始まる・・・・・・。






オリビエ・ポプランの第一飛行隊は艦隊出撃の際は「トリグラフ」から出撃をすることになったが

通常では要塞から発進するに変わりない。



新兵をパイロットに育てる機関を「トップ・ガン」というのが本来の意味合いであるが、ポプランや

コーネフのようにエリートパイロットを「トップ・ガン」とも呼ぶ。

この2大撃墜王は教官も兼ねている。

飛行訓練は要塞にある艦載機の燃料との兼ね合いを考え二人が組み、宇宙での飛行訓練をさせる。

主にシュミレーション・マシンを使って加速の体験、ターゲットスコープの読み方や計算などさせて新兵の

集まりをそこそこの精鋭に仕上げてきた。

佐官であるがこの二人の制空権争奪戦の貢献度はかなり高い。ヤン艦隊の空戦隊はいわば

同盟軍きっての精鋭部隊に成長したのである。



イワン・コーネフ少佐は容貌が整った青年で淡い金髪、やさしげなブルーの眸をしている。

現在同盟軍最多撃墜王であるが物静かな印象を人に与える。獲物を追うハンターらしいところはなく

むしろうまく敵を追いつめる頭脳派かもしれない。あまりあせったり動揺した姿をひとにさらさない。

クールな人物だとアッテンボローなどはお気に入りであった。

彼も毒舌家である。そのそもこの艦隊にいればフレデリカ・グリーンヒルをのぞけばほぼ全員辛らつな

言葉を平気で言う。けれど毒舌を言っているにもかかわらずこの、端麗な撃墜王殿がひとからうらまれない

のは毒舌を言う相手が限定されているからだ。



そう。毒舌の舌鋒はおもにオリビエ・ポプラン少佐にだけ向けられる。



もう一方の撃墜王殿にあえていまさら説明が要るのか・・・・・・。

私生活では破天荒なこともやらかすがとにもかくにも同盟軍第二位の撃墜王殿である。

彼の頭脳も並ではないが彼はスクランブルはゲームだと思っている。ドッグ・ファイトは三時のおやつ。

そういう不敵さがハンサムとはいえない彼をチャーミングに見せるのは確かであると妻である

女性提督は思っている。



ポプラン少佐は要塞事務監のアレックス・キャゼルヌ少将に何かと使われる。

それは彼も何かと気軽に少将閣下を平気で使うからだ。

ある日訓練の休憩中に事務監がお呼びですと部下の一人がつげにきた。



「なんだ。また子供が出てきたのか。ポプラン。」

同じ時刻に休憩をしていたコーネフ少佐はさらりと一撃を加える。軽いジャブのようなものだ。

「今度はかわいい女の子だったらいいなあ。育てる楽しみが増える。」



・・・・・・ジャブ程度でポプラン少佐はこたえるひとではないのだ。

ともかくキャゼルヌのだんながお呼びなんだから行くしかないなと今日は制服のまま要塞事務監執務室へ

赴いた。



ポプランが執務室へはいるとキャゼルヌ少将とヤン司令官が座っている。

「まあ、短い話じゃないと思うから座れ。ポプラン。」と要塞事務監殿がいうと



「・・・・・・こんな大きい子供を我が家で養うのは勘弁してほしいですね。年上の司令官のような大きな息子を

持つ身の覚えもありません。いくらうちのワイフが子供がほしいといっているからといって閣下を育てる

なんて・・・・・・あいにく小生の父性が働かないですよ。」



誰がお前の子供の話をしている。

「ばかもの。ヤンがお前にも知恵を貸してほしいというからここに呼んだだけだ。いまごろヤンを養って

くれる人がいればうちの家内が今掃除と洗濯にいく必要はないだろう。」

要塞事務監殿はポプラン少佐を叱るのが好きだ。一日に一度は彼を叱りたい欲求にかられる。

なんとも奇妙な因縁の二人である。

「うちのワイフだって朝晩飯を作ってますし届けてるのは小生ですよ。だれかユリアン・ミンツに捨てられた

司令官閣下を拾ってくれる人はいないかな・・・・・・って相談ですか。」



冗談を言っている場合じゃない。話が進まないからさっさと座れ。ばかもの。要塞事務監殿の叱責に

ポプラン少佐はなれている。

結婚式の打ち合わせのときだけでも一生分叱られたと思っていたがまだまだ叱られる様子である。



話の中心であるはずの黒髪の司令官は二人の掛け合いが面白いなあと思って眺めている。

この際みなに生活レベルで世話になっていることなどこの青年は当然申し訳なくも思うけれど

好意はありがたく受け取るものだと思っているので悪びれない。



「少佐ってコンピューターのシステムやネットワークに詳しいよね。」

ヤンは穏やかな口調で向かいに座った若き撃墜王殿に言った。

「・・・・・・それほどでもないです。」とポプランが答えると「つまらんときにつまらん謙遜をするな。」と

またキャゼルヌに叱られた。これでは漫才だ。

「お前は飛行学校のときから軍のコンピューターに入っては壊して遊んでいたとコーネフがいったぞ。」

「あいつ。仲間を平気で売るんだな。」と撃墜王殿は僚友の顔を思い浮かべる。

「要塞事務監殿が一番詳しいんではないですか。そのほかにも情報部の死にぞこないの中佐。」

バグダッシュ中佐のことである。ひどい言い方をするなとヤンは苦笑した。



「うん。まあキャゼルヌも詳しいしバグダッシュも詳しいだろう。ちょっと聞くけど・・・・・・いったんこの要塞を

帝国に放棄したとして。・・・・・・ある時期にこの要塞のコンピューターを外から遠隔で無力化

させられるかな。そしてまた要塞を借りる。こういうのできるかな。一応ここでの話は内密に頼み

たいんだけど。」



ヤンはとてつもないことを簡単に口にするから恐い。



「要塞事務監はなんと言っておいでですか。」ちらっとキャゼルヌを見て珈琲をすする。

「できぬことはないけれど一番横着な少佐が一番楽な方法を知っているだろうといった。

私は楽な方法ってのに弱い。しっているだろう。」

はい。よく知ってますよとポプランは思案してみた。



「陳腐ですけど・・・・・・遠隔で無力化をする準備はできますよ。ある「ことば」を設定するんです。

艦隊から要塞に傍受させるように流す。通信としてね。公用通信で用いられる可能性のないことばに

限ります。女性の下着とかを組み合わせた文章とか女性のアクセサリーを掛け合わせた文章とか、

女性のかは・・・・・・。」

それ以上はキャゼルヌがにらみつけてポプランは黙った。



「・・・・・・それはパスワードってことかな。」

ヤンはポプランがいいたかった意味はわかった。肝心な「ことば」の意味合いを知りたいなと思う。



「一般に公用通信で用いられる言葉のなかに紛り込ませる言葉ですしそう呼んでも差し支えは

ないです。「武士は食わねど高楊枝」とか「青は藍より出でて藍より青し」とかことわざでもいいん

ですけど、これも注意しなくちゃ公用通信にのっているかも知れないです。「三十六計逃げるに如かず」

なんて言葉戦場でも使うじゃありませんか。今思い浮かばないですけれどともかく、こういう類の

言葉ですね。単語だけではなく文が望ましいです。独創性のある言葉が望ましいですね。

それほどこらなくていいですけど。ともかく艦隊で敵に通信文をおくる中に入れる言葉で特別な言葉を

紛れ込ませるってことですけど・・・・・・意味、わかりますよね。」



うんとヤンは言った。



「その言葉さえ決められればどこからでも通信電波さえ送受信できればこの要塞のコンピューター

システムを止めるように手は打てます。言葉を考えるのが厄介でしょう。・・・・・・でも閣下は

そのあとまたこの要塞を借りるといいましたね。こっち側のコマンドだけに言うことを聞くシステムに

変えないといけないわけです。・・・・・・するとまたここでパスワードが要りますね。ただしこの

入力は要塞の指令室、もしくは数個ある予備管制室に直接入力になるので陸戦の人間を

いずれにせよ送り込むことになりそうです。シェーンコップの不良とかシェーンコップの女たらしとか

シェーンコップの・・・・・・。ともかくああいうやつを使うんですよ。これは遠隔じゃ無理でしょうね。」



わかったわかったとキャゼルヌもヤンもいう。



「やはり人間を送り込むことにはなるのか。ではどこの予備管制室にしようかな。中央指令室と

連動させておかないといけないよね。」

そうですね。とヤンの質問に「帝国軍の連中が中央を抑えているでしょうし港湾施設から中央を

通らないでいける予備管制室なら陸戦部隊の消耗が防げるのではないでしょうかね。

戦術コンピューターを連動させておけば陸戦がその部屋を占拠してパスワードなり入力する。

すると帝国のコマンドをもう受け付けない。そんな仕組みです。」とポプランはいう。



「じゃあこんな言葉はどうかな。敵に通信文として流すんだけど、つかえるかな。」

と耳をかしてくれとヤンはポプランに耳打ちした。



「・・・・・・使えるとは思いますよ。そんな言葉使う人いませんしね。敵もなにを言われたか

無視するでしょうし。」と少佐は合格のサインを出した。「でもセンスがいまいち・・・・・・。」

この際ハイセンスやクオリティは必要じゃないよとヤンは背もたれにもたれて思わずキャゼルヌの

部屋の応接テーブルに足を乗せようとした。

要塞事務監殿は咳払いをしたので「おっとっと。」とヤンはいってソファにもたれるだけにした。



ヤンは機嫌がよいと足をテーブルに投げ出すし、機嫌が悪くても投げ出す。



「いまの話は参考になったよ。それと余計な質問もしなかったし感謝する。この話はここでの

オフレコにしてほしいんだ。君の最愛の夫人にもね。」

ワイフに秘密を持つのはいやなんだけれど仕方ないですねとポプランは言う。

「でも閣下、わりとその文悩んでつくったでしょ。二年くらいかかったんじゃないですか。」

ヤンはどきりとした。オリビエ・ポプランという男は恐ろしいなと思う。

「うん。数年考えたよ。でも全部ここでの会話はオフレコ。秘密だよ。」ヤンは念押しした。

小生、口が堅いですから大丈夫ですよとポプランはいう。



用件が済んだようなので少佐は持ち場に帰るといいヤンはご苦労様とねぎらった。

ポプランはあまり上官のすることに口は挟まない主義だし秘密は割合守るほうであった。

廊下で最愛の女性提督を見つけて少佐は彼女のもとに走っていった。



by りょう





要塞のコンピューターの制御はたぶんヤンが考えたのであろうと思われますが。でも一人で考えたとも

思えない。けど当人は「機器が苦手」っていうのだけれど原作1ではホームコンピューターで憂国騎士団

を追い払っているし。ヤン閣下の能力が時折わかりません。ルッツかわいそう。

あの言葉を考えるのに数年かかったヤン元帥・・・・・・。っていったい・・・・・・。

かしこいのかそうじゃないのかわからないときもある。(原作8巻)神々の黄昏に対抗したかった、って

だけのタイトルです。



LadyAdmiral