星のラブレター・2
本当にすぐに戻ってきた「花婿」はやはり男ぶりがあがった気がする。 彼女は普段彼をCUTEと思っているけれど美男子とは思っていない。それでもフロックコートタイプで ノーブルなオフホワイトのタキシードを着てきた彼は・・・・・・ちょっと普段より ハンサムに見える女性提督である。 すぐに彼は「花嫁姿の愛妻」の隣に立ち「似合うでしょ。」と耳元でささやいた。 「やっぱり少佐はハンサムだから何を着せてもお似合いだわね。ダスティさん笑って頂戴。」と オルタンスは撮影中。 女性提督は隣の「花婿」の頬をつついて。 「・・・・・・うん。さすがに似合うね。色男。」といった。花嫁の美しさには負けると「花婿」はいう。 「さ、二着目着替えておいで。疲れたら言うんだぞ。ダーリン。休憩しよう。」 「疲れた。」 「だめ。もう一着は着て。それから休憩な。」 二人の会話がほほえましかったのでオルタンスもスタッフも微笑んだ。 こうして2時間休憩を挟みながら5着の試着を終えた女性提督は夫とマダム・キャゼルヌにお伺いを 立てた。「どれがよかったと思います。5着着ましたけど。」 「そうだな。おれの好みとしてはあれなんだが一度お前も落ち着いて映像でも見て考えたら どうだ。」 「好みがあるならいって頂戴。」と彼女は言うけれどまあまあよくみてごらんってと男は言う。 シルクのロングガウンを着てインナーだけはまだブライダルインナーを身につけている女性提督は オルタンスが撮影したビデオを見ることにした。ポプランは当人が希望するものを選ばせたいようだ。 ではこちらで再生をしましょうとオルタンスとポプランにはさまれて、女性提督はソファに座って 珈琲を飲みながらビジョンを見た。 姉はよくまあこれだけ凝った素材のドレスを妹の好みどおりに作ったものだと感心する。 さすが女手で財産つくった才能の持ち主。そもそも姉の亭主は資産家であって玉の輿と 言われたが現在姉のほうが財力を持っているという。 そしてどれも高い素材だろうなと思う。 映像では5着ともポプランと並んでいる姿もあったし撮影も十分以上である。 優美さやモダンさ、軍人としての品格。そして少しだけの甘いかわいらしさ。 「三番目に着たドレスをもう一回着ようかな・・・・・・。」一番かわいらしさのあるデザイン。 パフスリーブでレースも美しくパールビーズが施してあるドレス。 大人のくせに子供っぽいデザインかなともう一度三回目のドレスを着た「花嫁」は「花婿」と媒酌人に 尋ねた。 「うん。一番かわいいね。奥さん。上品だし・・・・・・すごく似合う。甘いけどノーブルだ。一番少女 らしいイメージがあるから選ばないかと思ったけど俺もそれが好きだな。」 「28にもなる女が着るには可愛らしすぎないかな。どうでしょう。マダム・オルタンス。」 「あら。ダスティさんはまだまだお嬢さんです。素敵ですよ。一番愛らしいわ。」と夫人は 微笑んだ。 とにかく自分が決めて亭主も一番と誉めてくれるし、媒酌人からの合格も出た。 次は指輪を選びにいかなくちゃなとポプラン夫人は思ったけれど。 「ダスティさま。ドレスがお決まりですから次はジュエリーと小物ですわね。あと少しですわよ。」 とスタッフの女性に励まされた・・・・・・。 けれど幸い姉は手袋、靴をあらかじめ用意してくれていた。ブーケとブートニアの問題が 残った。 「ダスティ様のお好みの花を基調にブーケをご用意します。この場合ミスター・ポプランは ブートニアをつけてよろしいものでしょうか。軍の規律などございましたら教えていただき たいですわ。」 店長が媒酌人であるマダム・オルタンスに尋ねた。 「あら。私ったら。・・・・・・そうねえ。うちは軍人ばかりをお招きした結婚式だったことも あって主人はつけたくないと渋ったんですよ。ちょっとお待ちになってくださいますかしら。 今聞きますわ。」 とビデオカメラは鞄に収めて携帯電話を取り出した。 「オルタンスです。お仕事中にすみません。ええ。衣装は無事に決まりましたよ。いえね。ブーケと ブートニアのことですの。・・・・・・新郎がつける小さな花飾りをブートニアというんですよ。花嫁と 同じ花を胸に飾るんです。・・・・・・ええ。そうしますわ。以上です。」と中堅夫婦らしい淡白な会話を かわしてオルタンスは、今回は略式でもある上に上官がヤン・ウェンリーだから妻の判断に任せると 言うことであった。 「私はね。少佐はお似合いになると思いますし二人の思い出の花もおありだとお噂も聞いてますから 記念につけてもいいと思うんですけれど。どうなさいます。お二人は。」 あれは噂になっているのかと花嫁は赤面した。それを見ていた花婿殿は「じゃあ白い薔薇を基調に ブーケとブートニアをお願いします。」とにこやかに言った。 1600時。マダム・オルタンスは二人を残して帰宅した。 でも二人にはまだ指輪探しにいくという旅が残っている。 「ダーリン。指輪。姉上のブランドでもいいぜ。疲れたんだろ。」入籍してからは彼はハニーとは呼ばず ダーリンと呼ぶ。「いいよ。グレイシーのは値がはるんだもん。もともと軍人が買い物する店じゃない。」 あのさ。 「エンゲージなら値はるけど。マリッジリングはそう相場が大きく変わらない。それと他の店に行くと いっても選ぶのに相当お前は疲れると思う。でしょ。もとからこういうことが好きじゃないんだし。 金銭面であんまり遠慮されると甲斐性がないようにひがむぜ。な。ここでゆっくり見せてもらうほうが いいよ。」 ごらんになるだけでもいかがですと店長が言うのと、あまり夫に逆らうのもよくないと「花嫁」は 納得して彼女はマリッジリングを数点見せてもらうことにした。 「ダスティ様はちなみにどのようなものがお好みですか。」 「あんまり指輪は好きじゃないんだけれど結婚指輪は特別だと思うし・・・・・・できれば私も彼も普段 からつけていてもいい感じのおそろいのものがいいんです。ゴールドよりはプラチナ。石はないほうが いいかなと思っているんですけれど・・・・・・。」 というと店長は数点の結婚指輪を二人に見せた。 「あ。これがいいな。」と女性提督は珍しくヒトメボレをしたようだ。「でも男の人には派手かな・・・・・・。」 「なに。どれがいいの。ダスティ。」と隣から彼がよく覗き込んだ。 「このうねうねしてるやつ。・・・・・・綺麗だなと思って。石はないけどなんか綺麗だと思ったんだ。」 彼女がさした指輪を見てポプランはじゃあそれに決めようという。 「でも、オリビエには派手じゃないの。」と尋ねるが「派手って感じじゃないけど。この形はあまり見ない けれどなんだろうな。いいじゃん。これに決めよう。お前がすぐに気に入るものは珍しいからな。」 「その形はアンフィニをモチーフにしたものなんです。「無限」のマークをデザインしたものです。 つけてごらんになりますか。」と店長は言った。 サイズ9号と彼のサイズ17号があるようで結婚式の予行演習のように、お互いがお互いの薬指に 指輪をはめてみる。 「・・・・・・どう。オリビエ。」 彼女の指で光るリングのことではなくどうも彼の指にそのリングはあっているのかとききたい ご様子である。 「女をよけるにはいいだろ。・・・・・・おれは好きだ。無限ってのもいいじゃん。これにしよう。 ダスティ。」そういわれて彼女は頷いた。 店長はポプランに額を言った。それは十分彼の想定内だったので購入が決まった。 指輪の内側にはお互いの指輪に相手の名前を刻印してもらうことになりこれも特別に急いで 明日の夕方に受け取れるとのこと。 店長とスタッフにお礼を言って二人は仲良く店を出た。・・・・・といってこれからまだいくところがある。 キャゼルヌの家に夕食のお招きに預かっている。 「叱られるんだろうな。おれ。何となくそんな予感がする。」と亭主は呟く。そんな彼の手を握って。 「いいよ。二人で叱られようよ。先輩、オリビエのことかわいいんだと思うよ。すごく世話焼いてくれてる もの。お土産を買ってからいこう。・・・・・・あなた。・・・・・・変だ。やっぱりなんか言いにくい。 いこ。オリビエ。」 何せキャゼルヌは招待客に招待状を出し今日のうちに出欠を確認して料理を頼んだりと 普通は当人がもっと数ヶ月もかけて準備することを一日でさせている。 しかるべきお礼は何がいいか女性提督は考えていた。 1930時。二人は極上のコニャックと花束、デザートをまず挨拶代わりに主のアレックス・キャゼルヌに 渡した。式が終われば改めて礼をするつもりでいる。 「本日は本当にお世話になりました。明日もよろしくお願いいたします。」とポプランは媒酌人に 挨拶をした。「うむ。まあ食事をしながら話そう。」とまさしく「新婚」の二人をリビングへ招いた。 「衣装が決まってよかったな。さっき見たがなかなかよく写っていた。上品でいい。で、ちゃんと 結婚指輪は買ったんだろうな。ポプラン。」とその家の「主人」は「新郎」に言った。 携帯の画像ですけどねとポプランはキャゼルヌに見せた。「ダスティがヒトメボレをしたんです。」 ふうんとキャゼルヌは見て「で、いつ手元に届くんだ。」と現実的な話題に転じた。 明日の夕方店にとりに行けばいいんですとポプランはいう。 「やれやれ。こっちは招待客の返事を今日取り付けた。分艦隊の連中泣いてたぞ。お前が結婚して いずれ退役というから。男泣かせな女だ。ま、分艦隊からは主席参謀長と「トリグラフ」の艦長。 それと司令部からフィッシャー提督とムライ参謀長を呼んだ。空戦隊はコーネフ第二飛行隊長、 コールドウェル大尉、第三飛行隊長のモーティマー大尉、第四飛行隊長ペトロワ大尉。それと ヤン司令官だろ。グリーンヒル大尉とユリアン、俺と家内と娘二人。合計15名。花嫁と花婿で 17人×2の料理を作らせることにしている。グリーンヒル大尉に聞くと士官食堂のシェフでかなり 腕のいい女性シェフがいるらしくてな。ポプラン、口説いたことがあるから知ってるだろ。」 「・・・・・・カレン・キッシンジャーですね。でも彼女には振られましたよ。カレンは好きな誰かが おいでだそうで・・・・・・ってダーリンと付き合う前の話だから。な。怒るなよ。」 怒らないよとポプラン夫人は夫の耳をきつく引っ張った。 「カレンなら知ってます。彼女が作ってくれるんですか。大当たりじゃないですか。 先輩素敵。」 キッシンジャー大尉はアッテンボローの「美女名鑑」にのる眼鏡をかけた小柄な美人 料理長である。年齢は彼女と同じで28歳だが特別に調理能力と裁量に優れイゼルローンの 名シェフなのである。 もっと誉めていいぞとキャゼルヌはうなずく。 「でもどうしてムライ参謀長を呼ぶんですか。せっかくの俺たちの結婚式ですよ。葬式じゃないん ですから。」とポプランは痛む耳を押えていう。 「お前ら幕僚会議に出るだろう。幕僚を呼ばないでどうするんだ。本当はパトリチェフ准将も考え たんだが幕僚といえばシェーンコップも呼ぶことになる。それは絶対いやなんだろ。まだ アッテンボローにちょっかいを出したことをうらんでるんだとユリアンから聞いたが 本当か。そんな次元ならあいつも幕僚で少将だからな。呼ばないと失礼だぞ。」 「・・・・・・あいつは現在もうちの奥さんを狙ってます。間違いないですよ。」 ポプランは懸命に訴え、キャゼルヌは半ばあきれて聞く。 「ま、声はかけたがじつはシェーンコップが辞退した。美人がひとのものになる式典は嫌いだと いっていた。花を贈るといっていたから、まそれでよかろう。それにムライ参謀長はそう気難しい ばかりのひとじゃないぞ。よき夫でありよき父親だ。ヤンの参謀をせなならんから秩序を小うるさく いうだけだ。お前たちの式でなんとも言わないと思う。」 「・・・・・・あの人結婚してるんですか。それは奥方と子供の顔が見たい。」 ポプランは呆けた(ほうけた)ようにいった。 「奥方は美人で娘も美人だ。参謀長は私生活をひとには見せないひとだからな。」 世の中よくわからんなとポプランは思う。 で。次はだ。 そういうキャゼルヌをよそにマダム・オルタンスは夕食を運んできた。 「ダスティさんは明日ブライダル・エステですよ。1000時。またお姉さまの手配が行き届いて ありがたいことですわ。「GRACE」と提携したサロンでエステですものね。・・・・・・でも1人で大丈夫 ですか。ダスティさんはこの手のことがとても苦手ですけど。気軽にリフレッシュのつもりでいって ご覧なさいな。」 「なんだ。GRACEとかブライダルエステだの。アッテンボローはあいさつ回りを させなければ・・・・・・。」とキャゼルヌが言いかけると。 「いいえ。殿方はともかくダスティさんは花嫁ですからね。幸い余り手をかけなくてもきれいなひと ですけれど、お肌を整えたり当日綺麗な花嫁姿になるのに欠かせないんです。挨拶はエステが 終わってからでもよろしいじゃありませんか。」 よくないだろうと夫は言い、いいえ。いいんですよと細君はきっぱり言った。 ・・・・・・「じゃあ、その何とかというのが終わったらアッテンボローは職場挨拶に行け。 それならいいんだろう。」と言い直した。そして。 「司会は急だが参謀長にお願いをした。式次第も渡している。これで品格の整う軍人らしい 結婚式が略式であれ執り行われるだろう。な、参謀長はいいかただろう。二つ返事で引き受けて くださった。結婚のこともおめでとうと述べておられる。」 なんですとーとポプラン夫妻は300万光年ほど引いた。 手渡された式次第を見る。 「1・参列者入場。2・新郎新婦入場。 3・開式の辞。ヤン司令官より開式の言葉と人前式の説明。 4・誓いのことば二人から参列者へ結婚の誓いの言葉。5・指輪交換ののち祝福のキス。6・指輪披露。 7・結婚の参列者の承認拍手。8新郎新婦署名。 9・立会人代表者ヤン司令官署名10・結婚証明書 披露。11・司会者より婚儀が整ったことの結婚宣言。乾杯。12・結びのことば。ムライ参謀長より 結び。13・新郎新婦を交えて披露目・・・・・・。・・・・・・・全然略式じゃないじゃないですか。」 とポプランはいう。 「いや。随分省いたぞ。ヤンにしても参謀長にせよ簡潔な言葉を選ぶだろうから思っているほど 時間はかからない。ヤンの話は2秒だろ。これくらいの形式はいる。それと写真屋も頼んでいる から安心しろ。どうだ。見事な媒酌だろ。」 「誓いの言葉か。なんていうのがいいんでしょう。先輩。」ポプラン夫人は言う。 「それはお前さんらで考えろ。シャルロットにベールを持たせる役をさせるんだったかな。なあ。 おい。」と嫁を呼ぶ。 「いいえ。シャルロットは入場のときにお二人の前を歩きながら花びらをまく役です。ダスティさんの 衣装でベールをつけないことになりましたし。指輪を先頭で持ってはいるのはユリアンです。ちゃんと リングピローを借りておきましたよ。」と妻は言う。 「アッテンボローはベールをつけないのか。」と亭主は頓狂な声を出した。 「白い薔薇の花飾りをつけますのよ。あまり形式にこだわらないでも良いでしょう。」 そうオルタンスはいう。 ポプランとその妻は顔を見合わせて笑った。つまり二人が入場するときに先頭がユリアン・ミンツ、次 シャルロット・フィリス・キャゼルヌがバージンロードを歩くのかと。 「このアイディアはいかしますね。マダムの発案でしょ。」ポプランは尋ねた。 ええ。とオルタンス・キャゼルヌは微笑んだ。「シャルロットにせよユリアンにせよまだもう一組の 結婚式が控えてますからね。ほほえましい場面がないと堅苦しすぎていけませんわ。音楽は あなたが選んではだめですよ。お二人が選ぶのがいいんですけれど。」 ポプラン夫人は音楽のたしなみはない。 普通の流行歌すら知らない珍しい彼女。そこで夫を見る。 「8曲はいるな。この式次第だと。おれ、考えます。」とあっさり言う。 「亭主、品格のある曲を選ぶんだぞ。お前はともかくアッテンボローの立場はまだ分艦隊司令官 なんだからな。」 とキャゼルヌから釘を刺された。 それから式の席順や司会者への謝礼などいろいろとポプラン夫妻はおもに媒酌人亭主に叱られ ながら自室へ帰宅。2200時である。 風呂から上がって亭主は式次第をベッドで寝転び見て音楽を考えている様子。妻のほうは リストを見て挨拶に行く順序と媒酌人夫妻への御礼を考えたり、超光速通信で実家の母親に 「結婚事後報告」と「夫の紹介」をした。 アッテンボローの父親は、はじめは娘の結婚に世の父親と同じようにひどく怒りやがて消沈し、 ついには「仕方ない。」と降伏宣言を発した。母親のほうは一番娘婿の中ではハンサムだわと 喜んだ。ポプランも義理の母親とは意気投合できたが義理の父親との和解は前途遼遠だなと 思った。 「でもどうして私や母さんを呼ばないで三日後に式をするんだ。ダスティ。」父は無念であった。 「イゼルローンは戦場ですよ。」にべもない末娘である。 「グレイスの店はあるじゃないか。しかもグレイスにはもう伝えてて衣装合わせもしたんだろう。 なぜ両親を呼ばない。」 「父さんがごねるからです。」 娘はきっぱり言った。「それは冗談だけど彼のご両親や親族がおられないのに我が家がでしゃばるのは バランスが悪いでしょう。それに姉妹のなかで私はグレイスが一番モノをいいやすいんです。昔 からのくせです。パットやヴィクにはまだいってないですし。第一グレイスは店を出しているだけで ここに住んでいるんじゃないですよ。ここは軍事要塞で民間人はいますが最前線です。 呼ばないですよ。母さんは納得済みです。ではハイネセンに帰ったらちゃんと実家に顔出しますから 通信をきりますよ。」 「お前はいつからそんな冷たい子になったんだろうな。」 「士官学校に入ったせいでしょうね。多分。では愛してますよ。お父さん、お母さん。」 ぶちっ。 まったく。親父はすぐなき落とそうとすると苦笑する彼女にポプランは「まあ。にぎやかでいいじゃん。」 と微笑みキスをした。「音楽いいのがありそうかな。そういうのが疎くてごめん。」とポプランの頬に 指を添えた。「奇をてらってもなんだし基調は静かなクラシックで行こうと思う。問題はさ。」 誓いの言葉。 「こっちのほうがどっしよっかなと。」 簡単なほうがいいよと彼女は言う。「これこそあんまり奇をてらう必要がないじゃない。」 「私たちふたりは皆様の前で結婚式を挙げることを宣言いたします。 心をひとつにして助け合いこれからは苦楽をともに分かち合い生涯の伴侶としてともに 生きていくことを誓います。宇宙歴798年8月18日。夫オリビエ・ポプラン、妻ダスティ ・・・・・・これじゃだめなのかな。」 「独創性にかけるけどそれにしよっか。ダーリン・ダスティ。」 んーとと妻のほうは抱き寄せられながら「わたくし、ダスティ・アッテンボローはオリビエ・ポプランに みごと撃墜され、以後妻として夫に永遠の愛を誓います。・・・・・・なんていえないだろ。」 えー。それいいじゃんとポプランは彼女を抱きしめてキスをした。 「だめだめ。ムライ参謀長ににらまれる。」 と彼の唇を受け入れつつ明日のエステに気が重い彼女であった。 by りょう 8月18日に結婚なのね。しといてよかったと思う日にちだと思われます。 本当は少佐に礼服ではなくタキシードを着せたかったのですがきっと絶対キャゼルヌが 赦さない気がしました。あう。 私、ムライさん好きなんです。あのひと良いひとですよ。小うるさいだけで。 それにしてもアッテンボローの父親ってどうかいてもくどいですね。 |