LOVE GOES ON・4




一週間が過ぎ結局「ダスティ・アッテンボロー提督突発性性転換」のために行われた遺伝子検査や

脳、各内臓諸器官、神経、ホルモンあらゆる検査で「全く健康体で異常なしの成人女性」とお墨付きがでた。

部屋を出れなかった女性提督もやっと現場復帰がかなった。





いさんで仕事をしようと執務室へ向かう途中ウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツ大将と副官の

ベルンハルト・フォン・シュナイダー大尉に出会いアッテンボローは敬礼をした。一緒にくっついている

まだ「警護役」の任を解かれていないポプランも敬礼をした。



「このたびは小官の一身上の都合でメルカッツ提督にはお手間をおかけいたしました。本日より

分艦隊司令官として復帰いたしました。以後よろしくお願いいたします。」



女性提督は簡素ながら無駄のない挨拶と謝辞を述べた。メルカッツ提督はうむと頷いて

「体は資本ですからな。大事になされよ。」といってその場を辞した。








客員提督(ゲストアドミラル)のメルカッツは執務室に戻り副官が発言する言葉に耳を傾けた。

「自由惑星同盟というところは本当に驚きの連続です。女性の提督の存在でさえ驚きましたが。

でもお元気そうで何よりです。」

シュナイダーが運んできた珈琲を口にする提督。

「あの女性提督はなかなかの将帥だと思う。」



シュナイダーは同意した。「20代で少将、そして分艦隊司令官。帝国では考えられませんね。

下世話な話では戦争賛美派の政治家の政治宣伝に利用されていると聞きますが・・・・・・この一週間

艦隊をみてきて兵士たちの支持の厚さは・・・・・・・ヤン司令官に並びます。過日の演習といい

ケンプ提督との会戦といいアッテンボロー提督の率いた艦隊は見事な統率を見せました。」

うむ。とメルカッツ提督は頷く。



「艦隊運動はまだまだフィッシャー提督に一日の長があるが情報収集の綿密さ判断の的確さ、

陣形の建て直し。いずれをとっても非常にバランスが取れている。ヤン提督の懐刀であろうな。

政治宣伝といわれても結句のところ同盟軍の優秀なる提督であることに違いはない。だが。」







あの女性提督の本来の才能が発揮されるのは参謀としてではなかろうか。







「勿論アッテンボロー提督は司令官としても秀逸な人材であるがよくものが見える方なのだろう。

今回ヤン司令官から贈与された帝国軍軍服装備一式。ヤン司令官が気がついたのは自分ではないと

いっておられた。休養中のアッテンボロー提督から具申されたと。キャゼルヌ少将にしろ我々に

衣食住の約束をしてくれ亡命といえど不自由なくこの要塞で暮らすことができている。

だが敵の軍予備品にまで思いをめぐらす配慮はこの時勢でありがたいと思わないか。

シュナイダー。」

副官は頷いた。

「我々は亡命の身柄です。捕虜ではないにせよ軍備一式まで厚遇されることはまことに

ありがたきことです。兵士たちも心置きなくこの艦隊で力を発揮できるでしょう。ヤン艦隊に

恩を返さんと思いましょう。」



そういうことである。兵を飢えさせる用兵では「精鋭」を育てることはできない。



もしもという話は考えてもせん無きことであるがヤン・ウェンリーやダスティ・アッテンボローのような

名将にたりない「絶対的艦隊数」があれば、今帝国の双璧といわれる2人は勿論のこと

ローエングラム公も手を焼くに違いない。数は戦場ではある意味絶対的なものである。

アムリッツア会戦で軍備を疲弊させていなければ・・・・・・。



シュナイダーは考えるのをやめた。女性提督不在の間分艦隊の臨時司令官になった上官であるが

現在はまたイゼルローン要塞司令官顧問に地位に戻った。実質艦隊を率いることはまだない。

これから先あるのか・・・・・・。

こちらのほうが彼には重要な問題であった。







アッテンボローの執務室。1430時。

「さすがにフィッシャー提督とメルカッツ提督の下ではうちの艦隊の兵士もおとなしかったようだ。

会戦もなかったし幸いだったな。」

「はい。おかげであまり苦労はありませんでした。閣下のお体のことが気がかりでしたが

医師団からのお墨付きが出た上ご壮健でいらっしゃいますし安心です。」



ラオ中佐は柔和な笑顔を見せた。

彼はヤン・ウェンリーがぜひとも分艦隊主任参謀長にと推した人物である。

いささか風変わりな軍人転向組だが出世は早かった。一度一緒に仕事をした折ラオはとても

飲み込みが早く柔軟な頭脳を持つことを知った。

そしてその上穏やかで気弱に見える外観からは想像できぬ射撃の名手である。

私生活では細君と2人離婚してそれぞれに娘が一人ずついるという。

そんな人生経験も気質がまっすぐすぎるアッテンボローの参謀にいいと思った。



「ラオ少佐。アッテンボロー提督は美人だと思うかい。」と昔ラオが少佐時代ヤンは聞いたことがある。

「お綺麗だとは思いますが私はE式の女性が好みです。」とその一言も副官に向くと思った。



ちなみにもっとよかったのは彼が以前職場結婚で2回結婚し破綻したこと。






「ラオ中佐はいいな。俺の提督といつも一緒で。」

ポプランは文句を言うが。

「賢明な上官に仕えるのは部下として楽だよ。あのひとは仕事ができる人だからね。」

とあまり女性ということを念頭においていない。

「おれの提督を見て恋したりしないんですか。副官殿は。」

地味な顔立ちの男であるが2度の結婚生活をした男。

「職場恋愛は私には向いていないんだ。二度破綻している。娘の養育費のことで

頭が一杯。妻はにくいが娘はかわいい。」

といった。それをきいてポプランはあらまあといい、アッテンボローは笑う。



さて。

船の整備状況のチェックもしようかとアッテンボローは主席参謀に資料を出させて目を通した。

「・・・・・・で、少佐はなぜ今ここにいるんだ。」中佐は尋ねた。

「警護です。少将の。」少佐はしれっと答えた。

ヤンはよく自分の親しいものに護衛をつけるがはずすのをよく忘れるのである。







1700時。

「本当に空戦隊に顔を出さなくていいのか。少佐。」

勤務を切り上げたアッテンボローはずっと執務室に・・・・・・・いやアッテンボローに引っ付いている

ポプランに言った。

「空戦隊では第一飛行隊長は空に散ったと思えとコーネフのくそ少佐が吹聴しているんですよ。」

空に散ったのか・・・・・・。

「じゃあ少佐ではなくて二階級昇進大佐だな。」アッテンボローは書類を片付けながら微笑んでいう。

「おれの提督と一個だけの差ですね。身分違いの恋ともおさらばだ。」

ばかと年下の恋人に言う。



ところでおれの提督。

「今日は飯食いにいきませんか。あなたこのところ自由に出歩けなかったしデートしましょ。」

ポプランは陽気にいった。

「やった。」アッテンボローは笑顔で了解した。

でも制服でいいのかなと女はうーんと考えている。

「だから服買いに行きましょ。減給なしになったんで快気祝いということでプレゼントです。」



「わあい。少佐だいすき。」

1700時を過ぎたら。「階級で呼ぶのなしにしてよ。ハニー。」

了解とアッテンボロー。

本当に仲がよいですねとラオ中佐は苦笑。

「明日は会議も入るから1700時に閣下をお返しできないぞ。少佐。」

わかってますって。

でも。

「今夜は店じまいいいでしょ。中佐。」といってポプランはアッテンボローの腕を引っ張った。

「すまん。ラオ。お前も残業するなよ。お疲れさん。」

いってらっしゃいとラオ中佐はまたも苦笑。





「これがいっかな。やや甘すぎるな。これは小悪魔系。嫌いじゃないけど今回はパス。

・・・・・・このあたりいいんじゃないかな。ちょっと好みだな。」

って。

「どうしてお前がそんなに熱心なんだよ。私が着る服なのに。」



何件か店を回りデパートも見てアッテンボローはさっきから14回は着せ替え人形のように

服を着替えている。

「お前が着る服だからえらんでるんだろ。おれが。お前自分で選ぶとユニセックスになるから

今回はおれ様の萌えるコーディネイトで。」

萌えって・・・・・・。



「やっぱりこれがいい。着てきて。」拝み倒すポプラン。

「これで15回目だぞ。おなかすいた。」アッテンボローは唇を尖らす。

本当にこれが一番似合うからとポプランは店員の女性そこのけで女性提督を試着室に押し込んだ。



「・・・・・・随分優しい恋人さんですね。」女性店員はポプランに言った。

「美人を飾るのは楽しいからね。で、このバッグとブレスレットと、バレエシューズ。

このスカーフもいいな。このネックレスも。」などのんきに選んでいる。



ちょっとと女性提督が呼ぶ。試着室のカーテンから顔だけ出している。

「どしたの。ハニー。」

「脚がでるよ。かなり。」赤面アッテンボロー。

「短いのを選んだから。脚が綺麗だし。」男はどれどれとカーテンの中を覗き込む。

・・・・・・かわいいな。



「お姉さん。着せて帰りますからお勘定してくださいな。さっきの品も一緒に。」

ポプラン少佐は女性提督をお気に入りのコーディネイトできめたので気をよくして

現金払い。



これを着てうろうろしろということか。アッテンボローはしぶしぶ試着室から出る。

「モデルさんみたいに綺麗ですよ。」

「素敵です。脚が長いですね。かわいいじゃないですか。」

口々に店員が誉めるけれどアッテンボローとしては「脚が寒い」という気持ち。

「彼が買ったネックレスも合わせてはいかがですか。スカーフも。どうですか。

やさしい彼氏さん。」女性の店員とポプランは一致団結して買ったものをアッテンボローに身につけさせた。






「ラブリーです。」






・・・・・・現役高級士官である彼女はこの姿はあまり自分の先輩たちに見せたくないなと思う。

「お前はいくつだと思っているんだ。」といわれるに決まっている。

店員さんがすべてのタグをはずして彼女の服装を整えて。

「またお2人できてくださいね。素敵なカップルでうらやましいです。また似合いそうなものを

入荷しておきますから。」ハートマーク。

アッテンボローはポプランの姿を探した。店の中に一緒にさっきまでいたのになときょろきょろすると。

「おれも買っちゃった。だってそんなにかわいいお前と軍服で歩くの野暮だもんな。」

女性店員たちはポプランが購入した私服に着替えるとかわいいだのかっこいいだの

ほぼ本気でいっていた。

さ。いこうぜと手を差し出されて。



「・・・・・・うん。」

とその手を握って。店員たちもなんだか幸せな気持ちになる。

「美人って得よね。元がいいから何を着てもかわいいもん。」

「男の人だってハンサムだった。ちょっとかわいい感じで。」と噂されているのも知らず。



手をつないで歩く2人。

「おなかへった。」

「何食べる。ハニー。チャイナか。」男は彼女の好物をいった。

うんと答える女。ほんとにおなかがすいたんだもんと指を絡ませて女が言う。

色気なのか食い気なのか。それでも彼女はCUTEなので男は満足。

「ねえ。オリビエ。」

「なに。」

いつも一緒にいようね・・・・・・。







LadyAdmiral


「LOVE GOES ON」

ドリカムです。初期ですね。でもすごく好きなうたです。



「歩く早さで 息をして 歩く早さでこの恋をしている

まつげが頬に触れる距離で いつも一緒にいようね



ふたりでいると いつも笑いあっていられる

どんなときも両手広げて だきしめてくれるあなたが好き」



ちょっとラブリーな二人を書きたかったんです。恋人として普通に会話をしたり

一緒の部屋にいても違うことをしている2人とか。でもバカップルです。

久々「ナルマヨ」の世界に浸っているとこうなりました。三度目の逆転祭りしようかな。

ラブリーに愛は続くのです。でもBGMは「DEAD OR ALIVE」

小学生のときフレディ・マーキュリーに恋をして高校生でピート・バーンズを知り。

ゲイってかっこいいと思った少女時代を懐かしんでいました。

ソフバの賢くんもすきですけどね。昔の映像など見て懐かしんでいる私。

ライブいくときは賢君のサイドの席。でも踊り子なのでどこにいくかわからないし

どこで腰を振るのかわからない・・・・・・。

(私のポプランは顔のモデルは賢君かも。腰のフリも?違う。)友達に似てる。

Kもとクンっぽいです。ポプラン。

すいません。思い切り女ですが誰かかわいいと思ってください。

アッテン。





LadyAdmiral