78・うた この非常時にどうだと思うのだがミキと一緒に暮らしだして おれははじめていろいろな彼女の側面をかいま見ることが できて今のところ、愉快である。 彼女はひとりごとが多い。 初めは普通の会話かと思っていたのだが実は彼女が1人で いろいろ考えているときに知らずのうちに口からこぼれていた ようで最初はおれはいちいち応えてみていたが最近はそんな ミキを観察している。 ミキは、1人で歌を口ずさむことも多い。 彼女にそのことを言うと長く1人で暮らしてきたからだと思うと いう。彼女は歌がうまいほうではない。 人間だれしも欠点がある。 音痴でも今のところ耳障りではない。 ミキの声はかわいいというのか凛とした清楚な声だからおれに してみれば可愛いなあと思うばかりである。 今我が家には5人のカムフラージュの警備がついていてそれは それで慣れてきたのだがポプランがミキにちょっかいをかけて いるのが恋人として嬉しくはない。 あのレディ・キラーが言うには。 「33歳の野郎を守るより、美しい女性を警護することこそ、自分の 本懐」 など吹聴していい加減迷惑だなと思っている。 |